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気象病
コラム
院長
こんにちは。
昨今、気象病ということばを聞くことが多くなったように思います。天候の変化によって、何らか症状が出たり、悪くなったりする場合に使われます。
気象病は、気温や気圧の変化により自律神経の乱れが生じて起こると考えられていますが、はっきりした原因は分かりません。
ただ、気圧との関係で言いますと、気圧が低くなるときに生じることが多くみられます。例えば、飛行機に乗ると、機内は0.8気圧と地上より低くなります。機内での耳の状態を考えてみましょう。耳の穴の奥には鼓膜がありますが、鼓膜の耳の穴から鼓膜までは0.8気圧、鼓膜の奥は1気圧(単純化して考えます。いわゆる耳抜きをしない状態です)とすると、鼓膜は奥側から押される形になります。つまり、体の内側と外側の気圧差で体に変化が起こるということです。
血管について考えると、血管にかかる外側からの圧が弱くなり、血管内から水分が出て、いわゆるむくみの状態が起こります。また、気管や気管支では内側からの圧が低くなることで(空気の通り道を考えると、気管の内側が外界と繋がっているので、外の圧力となります)、気管支喘息の症状が悪化するということも考えられています。
体調はいろいろな環境や要素により変化するため、体の状態に耳を傾けて過ごしていきたいものですね。
昨今、気象病ということばを聞くことが多くなったように思います。天候の変化によって、何らか症状が出たり、悪くなったりする場合に使われます。
気象病は、気温や気圧の変化により自律神経の乱れが生じて起こると考えられていますが、はっきりした原因は分かりません。
ただ、気圧との関係で言いますと、気圧が低くなるときに生じることが多くみられます。例えば、飛行機に乗ると、機内は0.8気圧と地上より低くなります。機内での耳の状態を考えてみましょう。耳の穴の奥には鼓膜がありますが、鼓膜の耳の穴から鼓膜までは0.8気圧、鼓膜の奥は1気圧(単純化して考えます。いわゆる耳抜きをしない状態です)とすると、鼓膜は奥側から押される形になります。つまり、体の内側と外側の気圧差で体に変化が起こるということです。
血管について考えると、血管にかかる外側からの圧が弱くなり、血管内から水分が出て、いわゆるむくみの状態が起こります。また、気管や気管支では内側からの圧が低くなることで(空気の通り道を考えると、気管の内側が外界と繋がっているので、外の圧力となります)、気管支喘息の症状が悪化するということも考えられています。
体調はいろいろな環境や要素により変化するため、体の状態に耳を傾けて過ごしていきたいものですね。