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八風吹けども動ぜず

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院長

こんにちは。
1週間ほど前、愛知県小牧市にある福厳寺住職の大愚元勝和尚様から、「八風吹けども動ぜず」という禅語を教えていただきました。
人が何かしらの取り組みをしたり、周囲の人々にとって馴染みのない活動を起こす時に起こる風=周囲の声に対し、うろたえたり、動揺しないという意味だそうです。
八風とは、「利衰毀誉称譏苦楽」。
「利」自分にとって利益をもたらすもの
「衰」利益を損なうもの
「毀」かげで悪口を言われること
「誉」かげで褒められること
「称」表だってみなから褒め称えられること
「譏」皆から誹りをうけること
「苦」逆境に遭って身も心も悩み苦しむこと
「楽」ラッキーなこと、幸運なことがあって身も心も喜ぶこと
私たちは自分の取り組みに対して悪く言われれば落ち込んだりする一方、褒められれば嬉しくなって調子に乗ってしまったりします。それが人間ですが、その心の揺れにいつまでも引きずられず、吹いている風がどんなものかを観察し、心が落ち着いた状態で過ごす。
私は到底その境地にはありませんが、そういったありようでいたいと思います。

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