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免疫治療研究:大学院生時代の研究
コラム
院長
昨日抗体医薬について書きましたが、それで思い出したことがあります。
私は千葉大学の大学院在籍時、がんに対する免疫治療についての研究に携わっていました。
世界中で免疫治療研究が行われており、現在ではオプジーボやキイトルーダ(いずれも商品名)など抗体医薬として実際に使われている薬もあります。
これらはPD-1というタンパクに作用することでT細胞を活性化させ、がん細胞の増殖を抑制する薬です。
私も大学院時代、PD-1ではなく、CTLA-4というタンパクを標的とし、さらに千葉大学で盛んに研究されていた、抗腫瘍効果があるNKT細胞を用い、その相加効果あるいは相乗効果を狙って実験を行っていました。
このNKT細胞は、リンパ球の一種ですが、体内では非常に少ないため、研究に用いるにはまず特殊な刺激を加え、増殖させることが必須となります。このNKT細胞が、私の場合、他の研究生よりかなり多かったのです。しかもとても増殖するため、他の研究生に自分の血液を採取し、研究に使っていただいてました。それを繰り返した結果、貧血になり当時慢性疲労状態になってしまい、しばらくその状態が続き苦労した覚えがあります。
その甲斐あって?、大学院も無事卒業できたものの、なかなかつらい時期だった、そんなことを思い出しました。
無理しすぎは体にこたえますね。
私は千葉大学の大学院在籍時、がんに対する免疫治療についての研究に携わっていました。
世界中で免疫治療研究が行われており、現在ではオプジーボやキイトルーダ(いずれも商品名)など抗体医薬として実際に使われている薬もあります。
これらはPD-1というタンパクに作用することでT細胞を活性化させ、がん細胞の増殖を抑制する薬です。
私も大学院時代、PD-1ではなく、CTLA-4というタンパクを標的とし、さらに千葉大学で盛んに研究されていた、抗腫瘍効果があるNKT細胞を用い、その相加効果あるいは相乗効果を狙って実験を行っていました。
このNKT細胞は、リンパ球の一種ですが、体内では非常に少ないため、研究に用いるにはまず特殊な刺激を加え、増殖させることが必須となります。このNKT細胞が、私の場合、他の研究生よりかなり多かったのです。しかもとても増殖するため、他の研究生に自分の血液を採取し、研究に使っていただいてました。それを繰り返した結果、貧血になり当時慢性疲労状態になってしまい、しばらくその状態が続き苦労した覚えがあります。
その甲斐あって?、大学院も無事卒業できたものの、なかなかつらい時期だった、そんなことを思い出しました。
無理しすぎは体にこたえますね。