院長コラムCOLUMN

生物学の最後に残った大いなる謎、睡眠

コラム

院長

こんにちは。
ニュースの中に五月病という言葉が出てくることが増えてきました。また、この時期は睡眠障害の訴えで受診される方が多くなるようです。
睡眠に関する研究が進んできたのは比較的最近のことで、睡眠は生物学の最後に残った大いなる謎だったという研究者(Matthew Walker, PhD)もいます。
人類が誕生し、進化する過程を考えると、眠っている間は食料を集められない、子孫を増やすことや子供の世話もできない、そして眠っている間は完全に無防備な状態になり、襲われる危険性があるなど、進化という観点からは不利なことばかりのように思えます。
しかしながら、最近の研究では、睡眠は学習や記憶といった脳機能を強化し、免疫機能を高め、感情を整えることで心の健康に役立つなど多くの素晴らしい利点があることが常識ともなってきています。
よく、健康を維持するために食事、運動、睡眠が大切と言われますが、この中でも睡眠が最も健康にとって大切だということがわかってきています。
睡眠に関する病気や症状のことも耳にしますよね。
不眠症、いびき、睡眠時無呼吸症候群、ストレス性不眠、周期性四肢運動障害、不安障害による睡眠障害、更年期障害による不眠、夜間頻尿による中途覚醒、時差ぼけ、概日リズム睡眠障害、レストレスレッグス症候群、レム睡眠行動障害などなど。
睡眠研究をしておられる先生方にとっても、睡眠は非常に奥深いものだと感じておられると思います。
カフェイン、アルコール、睡眠薬や睡眠の関係、年齢・加齢で睡眠はどうなるか、「夢」のことなども興味深いですよね。
この奥深い睡眠について明日もまた書きたいと思います。

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