こんにちは。昨日に続き飲み込みの力に関連し、誤嚥性肺炎の原因をお伝えします。
誤嚥性肺炎として、大きく3つの原因があります。
①口の中が清潔な環境に保たれていないこと。口の中にはたくさんの細菌がいて、きれいにしておかないと細菌が増殖し、それが空気の通り道である気管に入ってしまうことで発症します。80%ぐらいは口の中の細菌が原因といわれています。
②嚥下機能の低下や咳反射などの身体的な機能低下。体のどの部分でも同じですが、筋肉の働きなどの体の働きはだんだん衰えていきます。また、使わないものは衰える速さも上がります。
咳反射＝ムセというのは、気道に入ったものを異物として吐き出すために起こります。先ほど、体の働きは衰えていくとお話ししましたが、それは感覚も同じです。気道に食べ物などが入っても、そのことを感じにくくなっていれば、この咳反射も衰えて誤嚥性肺炎を発症してしまいます。
③身体活動量や食事量の低下などから栄養状態・免疫機能が低下すること。みなさんも経験があるかと思いますが、疲れている時や栄養バランスの偏りなどがあるときは風邪をひきやすいですよね。同じように元々の体力や免疫機能の状態により、誤嚥性肺炎発症のリスクは上がります。

これら3つが大きな要因ですので、逆にいえば、口の中をきれいにし、体を動かし、のどの筋肉を鍛え、しっかり栄養や睡眠をとるなどして、誤嚥性肺炎になる危険性を減らしていきましょう。
それではみなさん、良い一日をお過ごしください。